日本政策金融公庫の面談で聞かれること(創業融資)

こんにちは。春日井市の元銀行員税理士・小野木です。

日本政策金融公庫で申し込みをして、いよいよ面談だ!となると、何を聞かれるんだろうと不安になりますよね。

ここでは、面談のときによく聞かれることについてお話しします。

もくじ

よく聞かれること7つ

経歴

「これまで何の仕事をしてきたか?」

「これから開業する事業の経験はどのぐらいあるか?」

など、今まで何をしてきたかについて聞かれます。

当然ですが、過去の経験は多い方がいいので、しっかりアピールしましょう。

開業する動機

「なぜ開業することになったのか?」

「開業して何をしたいか?」

などを聞かれます。

しっかり準備して開業する方、いきおいで開業する方など、いろいろあるかと思いますが、ありのままを答えるようにしましょう。

要は、開業してちゃんと続けられるかどうかを確認したいので、その点を付け加えて回答すれば問題ありません。

今後の営業方法、売上をどう増やしていくか

「開業後、どのようにお客さんを増やしていくか?」

「どんな方法でアピールしていくか?」

を聞かれます。

創業計画書をもとに話せば伝わりやすく、数字も交えて話すことができればさらに伝わりやすくなります。

よくみせたいがために盛った話をしてしまいたいところですが、できるだけリアリティのある回答をするようにしましょう。

5年後どうなりたいか

「開業してしばらくしたらどうしていくか?」

「もし開業して失敗したらどう対処するか?」

など、開業した先のことを聞かれます。

創業計画書に加えて、5年後の計画書も添えておくと伝わりやすく、計画性がある人だと見られますので、できるだけ作っておくようにしましょう。

自己資金はいくらあるか?

必ず聞かれる質問です。

これについては、過去の記事自己資金ってなに?いくらあればいい?に詳しく書いてありますので、よかったら読んでみてください。

借入金の使いみち

創業計画書にお金の使いみちを書く欄がありますので、それをもとに回答しましょう。

結構深く聞かれる項目で、そもそも計画に無理がある場合、

「こんなに借りる必要があるのか?」

「こんなに購入する必要はあるのか?」

「中古・リースではダメなのか?」

など聞かれる場合があります。

あせってしまいそうなところですが、冷静に回答しましょう。

合理的な理由があれば問題ないですが、使いみちに理由がない場合は審査で不利になってしまうので注意しましょう。

申込金額について

「ご希望の申込金額より減ってしまうかもしれません」

「ご希望に添えないかもしれません」

など、借入金額が減ってしまうかもしれない、ということを言われることがあります。

これは、担当者のいままでの経験と感覚で、

「このくらいの金額が妥当だろう」

「この借入金額はちょっと多いかな」

と、おおよその判断をしています。

あくまで担当者の判断なので、実際に減らされてしまった場合はありますが、満額で借りることができた場合もあるので、実際にはまだなんとも言えない状態です。

これを言われてしまったからといって、心が折れてしまうのは早いです。

「できれば新品で購入したいですが、中古でも可能です」

「5つほしいですが、3つでも開業することは可能です」

「ここの予算を削ればなんとか開業することはできます」

など、落ち込むことなくできるだけ前向きに回答できるようにしましょう。

まとめ

日本政策金融公庫の面談でよく聞かれることをお話ししました。

面談で一番大事なのは、「ごまかさずに誠実に話すこと」です。

面談では、あなたは信頼できる人かどうかを見ています。

融資というのは、基本的に過去の業績をもとに貸せるかどうか判断しますが、開業時では過去の実績はまったくありません。

唯一の判断材料となるのは、あなたがどんな人か、という点です。

創業計画書をしっかり作ったとしても、面談でちぐはぐな回答をしてしまったら「大丈夫かな?」と思われてしまいます。

逆に、計画に不安があったり自己資金が少なかったとしても、あなたが誠実な人だということが伝われば融資を受けられる可能性は高いです。

はじめての開業、はじめての融資はだれでも緊張するものです。

聞かれそうなことをある程度準備しておいて、心に余裕をもって本番に臨むようにすれば成功にぐっと近づけるでしょう。

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