「協調融資」ってなに?どんなときに使えるの?

こんにちは。春日井市の元銀行員税理士・小野木です。

日本政策金融公庫や民間の銀行で融資を申し込んだ際、「協調融資になるかもしれませんが、いかがですか?」と言われることがあります。

「協調融資ってなに?」「協調融資の注意点は?」といったご質問をいただくことが多いです。

今回は、協調融資についてまとめてみました。

もくじ

協調融資とは?

協調融資とは、日本政策金融公庫と民間の銀行が協力して融資をすることをいいます。

主に「単独で融資を受けられないとき」に利用することが多いです。

単独で融資を受けられないときとは、たとえば日本政策金融公庫か民間の銀行で融資申込をしたけど、希望額を借入できない場合をいいます。

2本立てで借入れすることで、希望額の融資を受けられるようにできる制度です。

協調融資のメリット

協調融資の最大のメリットは、「希望していた金額を借入できる」ことでしょう。

日本政策金融公庫は日本の経済を元気にする役割を持っているので、協調融資に力を入れています。

希望額の融資が受けられないことで創業をあきらめる、なんてことがあってはいけないので、協調融資には協力的です。

単独での融資が難しい場合は積極的に提案してみましょう。

また、協調融資は創業融資でもOKです。

協調融資の注意点

協調融資を利用する場合、民間の銀行は信用保証協会を使うことがあります。

この場合、審査の時間が長くなってしまうこと(申し込みから着金まで2か月超かかることもあります)があるので、早く資金が必要な場合は注意する必要があります。

協調融資では金融機関同士で情報を共有しており、できるだけスピーディーに対応するようになってはいますが、それでも時間がかかってしまうことがあります。

急ぎの場合は、協調融資を利用するのは得策ではないかもしれません。

※参考:申し込みから着金までの期間

・日本政策金融公庫単独の場合は長くても1か月ほど

・信用保証協会の場合は1~2か月ほど

まとめ

協調融資についてお話ししました。

ポイントを以下にまとめましたので参考にしてください。

  1. 協調融資とは、日本政策金融公庫と民間銀行が協力して融資をすること
  2. 希望額に満たない場合は積極的に提案する
  3. 審査の時間が長くなりがち(1か月~2か月。2か月超えることも)
  4. 時間の余裕がある場合は積極的に利用すべき、時間の制約がある方にはあまりおすすめしない

以上のポイントをふまえた上で、利用するかどうか検討してみてください。

どうしても希望額を借りたい方にとっては、とてもありがたい制度です。

担当者から提案してくれることもありますが、基本的にこちらから提案するものですので、いざとなったら思い出せるよう、頭のかたすみに入れておきましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする