会社の利益を増やす方法をできるだけわかりやすく ~人件費を合理的に使おう~

こんにちは。春日井市の元銀行員税理士・小野木です。

「従業員が増えてきて会社が成長してきたが、思うように利益が上がらない・・・」と悩んでいる方も多いでしょう。

「そんな簡単に利益を増やせるもんじゃないから悩んでいるんだ!」という言葉はごもっともです。

ですが、わたしが税理士になってから、「この会社、まだまだ利益を増やせる余地はあるなあ」と思うことがよくあります。

なおすべきところをなおさず、出せるはずの利益が出きっていない会社が意外に多いのです。

今回は、利益を増やすためにやるべきことを、人件費に絞ってお話していきます。

利益を増やす方法 ~人件費を細かく管理する~

会社の中で最も多い経費はおそらく「人件費」だと思います(「仕入」や「外注費」は除いて)。

人件費が多いために利益がうまく出ない、という会社も多いと思います。

逆に、人件費を減らすことができれば、利益は増えていきます。

しかし実際問題、そんな簡単に人件費は減らせないでしょう。

ただでさえ人材不足でなかなか人が来ない状況の中、経費削減のために人を辞めさせたり削ったりするとなれば会社が傾きかねませんので、利益を増やすどころではなくなってしまいますよね。

なので、これからは「人件費を合理的に使う」ことにシフトする方法をお話しします。

具体的な方法として、「業務日報を書いてもらう」、という方法があります。

すでに日報を取り入れている会社も多いかと思いますが、内容のひとつに「こなした仕事の内容ごとに労働時間を書く」という項目を増やしておくのがポイントです。

ようは、「売上につながらないムダな仕事を減らして、売上に直結する仕事に時間を使おう」ということです。

この方法はわたしが大学時代、経営学の授業を受けていた時に初めて知り、税理士として独立してからあらためて勉強した方法です。

実際に試してみよう、ということで毎期赤字で悩まれていたお客さまにダメもとでおすすめしたところ、時間はかかりましたが思っていた以上の効果が出て、利益を出せる会社になりました。

ほんとかいな、と思われるかもしれませんが、試してみるだけならタダなのでぜひチャレンジしてみてほしいです。

ここでひとつ注意なのが、業務日報には「ウソ・おおげさ・てきとう」がふんだんに織り込まれています。

わたしもサラリーマン時代、日報を書くのがめんどくさくて盛りに盛ったことを書いていました。

おそらく多くの人たちはそのような感じで適当に書いているでしょう。

なので、会社の社長さん・役員さんなど経営陣は、この「ウソ・おおげさ・てきとう」を見抜く必要があります。

毎日適当な日報を書いていたわたしがいうのもなんですが、「ウソ・おおげさ・てきとう」は人によって一定のクセがあります。

社長さん・役員さん含めた経営陣はそのクセを見抜いてください。

クセを見抜いたうえで、仕事内容ごとの人件費を計算し、どの仕事がムダなのかを把握できれば、自然と利益が増えていくようになっていくはずです。

この方法はお金がかからない方法ではありますが、どうしても時間がかかる方法なので、まずははじめてみることが重要かと思います。

「昔からの風習で、ムダな仕事をしつづけていた」とか「この仕事は必要ないな、と思いつつやめるきっかけがなかった」などの悩みは、意外なほど多くの会社が潜在的に持っています。

この悩みを解決することができれば、今後の会社にとって大きな強みになるでしょう。

まとめ

会社の利益を増やす方法について、人件費にしぼってお話ししました。

他の方法については、またの機会にお話ししていく予定です。

今回のポイントは、「人件費をうまくコントロールする」ことです。

シンプルに人件費カットする、などの短絡的な方法はやめておきましょう。

今回お話しした方法は、社内で今日からできる方法です。

従業員さんの理解を得たうえで、まずはできることからはじめてみましょう。

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