コロナ過での創業は無謀?創業するのにいいタイミングはあるのか

こんにちは。春日井市の元銀行員税理士・小野木です。

創業予定の方から「創業するのにいいタイミングってありますか??」と聞かれることがります。

つい先日ご質問いただいたので、今回は創業のタイミングについてお話していきます。

もくじ

一番いいタイミングは「創業したいとき」

「いつ創業するのが一番いいんですか?」の質問のウラには、「創業してうまくやっていけるか?」や「ちゃんと生計を立てていけるか?」という、不安な気持ちがあるのだろうと思っています。

いまはコロナの流行もあり、世の中的に悪い状況といえるでしょう。

そのなかで、いま勤めている職場やいままで積み立ててきたものを投げうって創業する、というのはかなり勇気がいります。

わたし自身、開業した1か月後にコロナが流行りました。

開業以降、コロナ時代しか知らないので「コロナがなかったら様々な人と出会えて、お客さまが今より増えたかも・・・」と思うこともあります。

これからどうなってしまうんだろうと思いつつ、考えててもしょうがないので自分のやれることをコツコツやり、ホームページやご紹介で少しずつお客さまも増え、今はいいお客さまに恵まれることができています。

なので、「世の中の状況は気にせず、創業したいときにすればいい」と回答するようにしています。

創業はとても勇気のいることですが、まずは始めてみないと成功するか失敗するかは誰もわかりません。

世の中の状況が悪いからといって、創業を控えるのは違う気がしますし、なによりももったいないです(「創業したい!」と思うからには、ある程度の勝算があると思っているでしょうから)。

実際にお客さまのなかにもコロナ過で創業し、順調に利益を上げている方がいますので、やり方さえ工夫すればなんとかなるのかな、と思っています。

勢いで創業するのは危険

「創業したいときにすればいい」とはいいましたが、事前の計画なしに創業してしまうのは少し危険です。

創業すると、「お金が足りなくなった」や「思ったより儲からない」など、思わぬトラブルが発生しがちです。

もしそうなった場合、A案だけでなく、B案、C案を考えておいて、不測の事態が起きた場合のために備えておくことが重要です。

「頭の中に計画があるから大丈夫!」という場合でも、しっかり紙に書き出すことで今まで見えなかった穴がみえてくるようになります(わたしもそうでした・・・)。

創業融資を受ける予定のない方も、一度は創業計画書を作ってみることをおすすめします。

わたしの経験上、事前にしっかり計画した方は、創業後の成功率が高いです。

あくまで目安ですが、「創業したい」と思ってから1年~2年ほどじっくり時間をかけて計画を練っておくのがいいでしょう。

自己資金をしっかり貯めておく

創業融資を受けるならなおさらですが、自己資金はしっかり貯めておくようにしましょう。

創業後はなにかと支払が先行し、お金が足らなくなります。

あるに越したことはないので、できるだけ貯めておきましょう。

お客さまではないですが、コンサル業を始める方で「自己資金を2,000万円貯め、なおかつ創業融資を800万円借りる」という方から少し前に相談がありました。

この方はわたしが見たなかで一番しっかり自己資金の重要性をわかってらっしゃるな、と思った方です。

創業融資は多くの場合、自己資金以上の借入をするものですが、この方は自己資金以下の申し込みですので、銀行からみても安心で、審査はなんの問題もなく通ったそうです。

その方は「とにかく手元にお金がないと不安。コンサル業はお金はかからないといわれるけどそれでも不安」とおっしゃっていました。

お客さまと自己資金について話すときに、よくこの方を例にして話すのですが、「ここまで貯めなくてもいいけど、これぐらいの気持ちで創業した方が成功する確率が高いですよ」とお伝えするようにしています。

実際に、このコンサル業の方は毎年少しづつではありますが利益を増やしており、いまも順調に続けています。

自己資金に関しては、心配性なぐらいがちょうどいいと思っています。

まとめ

創業のタイミングについてお話ししました。

一番いいタイミングは「創業したいとき」です。

とはいえ、いきなり創業するのは危険ですので、創業を思い立ったらじっくり計画を練りましょう。

今まで見えなかったものが見えてきますし、今まで気づかなかったアイデアが思いつくことがあります。

この記事を読んで、コロナ過で創業に二の足を踏んでいる方が少しでも勇気が出ればうれしいです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする